お笑い大好きなすの担が「お笑い!スター誕生!」を観ました

 

 

こんにちは!

 

先日、有識者の方から「お笑い!スター誕生!」のDVDをお借りしました。

 

実は、私こう見えて(?)お笑いが大好きなんです。もうずっと好き。

今は、ライブを主戦場としてたまにテレビ出るくらいの芸人が大好き!みたいな生活を送っております。

すの担である前にお笑いオタなので、お笑い好きな人はガンガン話しかけてほしいのですが、まあそれはさておき、そんな私から観たお笑い!スター誕生!(以下、スタ誕)の感想を述べていきたいと思います。

(小久保製氷冷蔵さんのロックアイスにスパークリングロゼを入れて飲んでる状態で書いてるので、文章やばいところがあると思いますが、温かい目で見てください。)

 

お借りする前からこのスタ誕を勧めていただいていました。

ただね、ジャニーズ映画だからまあ…まあね?と思っていたところは正直ありました。それは認めます。

でもね、観たら何回もウルっと来てしまった。

ここからは、私がウルっと来た要因と、涙を流すに至らなかった理由を書き連ねていきたいと思います。

正直上から目線になっちゃうところもあると思います。先に謝ります。ほんとにすみません。

 

ウルっと来たのは、設定のリアル感と、主役の西畑くんと丈一郎くんの演技によるところが大きいかな、と思います。

 

設定のリアル感、でいうと、もうまずユニット名ね。そこがもうわかるー!って感じ。

シュッとした見た目の正統派漫才コンビ“エンドレス”、ハーフが二人いる色物トリオの “ピンクらくだ”。いるじゃないですか。絶対いるのよ。ちょうどええ(CV.二丁拳銃川谷)。

あとね、ピンクらくだがネタで女装するとしたら、絶対リチャードなんだよ!!(いやそこ⁈)わかるわーってなりました。

くだらないかもしれないけど、こういうところに無理がないっていうのはとても大切なことだと思う。個人的には。

 

養成所時代に、実力があるって言われたコンビが、テレビ出演という壁をなかなか超えられない感じもリアル。これはどっちかっていうと関東の方がそういう傾向がある気がするけど。

お笑い好きな人が好きな笑いと、テレビで観る人が好きな笑いが違う、というのはあるあるなので、そこを一つの試練として持ってきたのはいいなって思った。

しかも、ピンクらくだって多分ネタというより、室くんのリアクションとかで売れてる感じがあるじゃないですか。そういうところもねー。いいよねー。結局キャラがあったり大げさなリアクションが取れたりして、平場とかロケに強い人が早く売れるので、そこらへんもリアルだなと思った。

それに対して、エンドレスみたいに舞台に強い芸人がどうしようもない焦りと劣等感を感じてしまうのもとーってもわかるって感じでした。

実力VSキャラみたいな対比はお笑い好きな私から見ても結構胸熱な設定です。

 

ここからは、設定のリアル感とともに、西畑くんと丈一郎くんの演技についても合わせて話していきたいと思います。(正直ドラマ・映画をあまり観ないので、合ってるか知りませんが)

まず、二人とも漫才上手だなって思いました。演技上手いのと、経験もあるのかもしれないですね。私YOUたちのネタ好きなんで、丈一郎くんには全幅の信頼を置いてます(笑)

 

お話の中身でいうと、お笑いコンビ(トリオでもそうだけど)だと、やっぱり"天才の方"っていうのが存在してしまうことが多いんですよね。ネタ作る側だったり、華がある方だったり。

今回は西畑くんが天才側で、丈一郎くんがその天才の相方役。

丈一郎くんが楽屋で先輩と話してるシーンの、"高浜(西畑君)に見捨てられんようにせえよ"ってところとか本当あるあるというか。いわゆる“天才”と呼ばれてる芸人の相方はみんな言われているのでは⁈くらいのセリフなんじゃないかと思います。多分この時は、丈一郎くんの中で西畑くんを誇りに思う気持ちと、自分がちゃんとしなきゃっていう気持ちが半分半分くらいだったのかな?と思わせる雰囲気の出し方がいいなあと思った。

そこから西畑くんが"売れる"ということに執着し始めてきて、さらにマネージャーが西畑くんにピンで頑張っていくことを勧めたあと、確実に丈一郎くんが弱気というか、焦りとか自信のなさみたいなものがにじみ出てくる感じが本当素晴らしいなあ!と思った。声の張りもなくなって、下ばっかり見ちゃう感じ。

焦っていつもは主体的には書かないのに、ネタを書くって言っちゃうところもリアル。

私自身、同期が売れているのに自分が売れず焦っている芸人を観てきたし、自分は実力がないって思ってしまっている芸人も観てきました。天才とその相方という組み合わせのスターと呼ばれる芸人のエピソードも見たり聞いたりしてきました。だからこそ、天才の相方を持つ丈一郎くんに感情移入せずにはいられない!!!

丈一郎くんを観ていて、ああ、そんなことないのよ。天才の相方をやれてるっていうそのこと自体がすごいことだからね、もっと俯瞰してみてくれ!!自分のことを!!ネタ書くだけが笑いじゃないから!!あ、あれじゃない?わかりやすいキャラクターつけてみたり、資格とかとってみたら…?みたいなお節介人格が発動してしまいました。幸せになってほしいよ。

 

西畑くんは、正直ね、キラキラアイドルのイメージしかなかったのですが、そういえばいろいろドラマとか出てるんだもんね⁈漫才中の演技も含めて、よかったなあって思った。エンドレスの漫才の形式はコント漫才でしたが、漫才中のコントの演技はうますぎるくらい(笑)

漫才以外のところだと、上り調子の時のノリノリさと、伸び悩んだ時の苛立ち。そこらへんの演技がすごくわかりやすかったです。

苛立ちが募ってきた時に攻撃的な感じを隠さないところとか、自信と前向きさから来る傍若無人!いわゆるお笑い芸人の天才の方として描かれる感じっぽいなーと思いました。

ダブルブッキングによりピンクらくだと旅館の同じ部屋にいなきゃいけなくってしまったシーンの、西畑くんがイライラしてる演技が好きでした。お笑い合宿やるなんてピンクらくだにこそ一番知られたくないわけじゃないですか。そこを言わなきゃいけなくてどうしてもつんけんした言い方になってしまう感じとか。しかも5年目っていうまだまだ若手の段階だからこそ、"俺たちはもっと出来るのに"という強い自信に疑いを持たない(ようにしているのかもしれないけど)でピンクらくだにぶつかっていけるところが最高でしたね。これが15年目とかだとまた変わってくると思います。もっとひねくれていると思います(笑)

あとエンドレスが旅館で漫才するところあるじゃないですか。漫才しながら西畑くんが自分の思いを伝えるシーン。私がお笑い好きとかそういうの関係なく、西畑くん演技すごいなあって思いました。わかりやすく涙目だったりっていうのもあると思うけど、なんていうか、客席じゃなくて丈一郎くんに伝えたいんだなって感じがわかる。

映画だからしょうがないんだけど、最後の漫才中に思いを伝えるシーンなんて、結構“お話感”が強くて、観てる側は下手したら冷めちゃうところだと思うんですが、そこを演技でつなぎとめてるなあって思いました。このシーンはありえないなあと思いながらも結構グッと来てしまいました。好きです。

 

 

さて、グッと来たところを羅列してきましたが、とっても感情移入できそうな内容だけに、んーーー!!!!って思うところもありました。

これからお笑い好きな私のめんどくさいところを見せていきます♡

 

まず、お話として、"仲間の大切さ" "初心を忘れない心"とか、そういうところがテーマになってくるのかと思います。"大好きな親友と目の前にいるお客さんを幸せにしたい"という気持ちよりも、だんだん"芸人として売れたい"という気持ちの方が強くなっていった西畑くんがお笑いをやる目的を取り戻していく、というお話ですよね。映画自体90分と短いので、テーマは絞らないといけないからしょうがないんですが…。

正直この絞られた“テーマ”があんまり私には合ってなかったな、と思いました。

“何が何でも絶対売れてやる!”という強い意志はエンドレスの二人とも持ってくれている方が、こっちとしては熱い気持ちになる。というか、売れたいって思うことなんて当然でしょ。あくまで芸人は職業なので、芸人という仕事でお金を稼いでやるぞ、という気概が欲しいんですよ。

お客さんがどんなに少なくても絶対に自分たちのネタで笑顔にする、っていう意気込みは持っていてほしいなって思うし、それに対して西畑くんがやる意味あるんかな、と不満を言っているところに丈一郎くんが疑問を持つことはいいんですが、丈一郎くんが売れるためにお笑いをやっている相方に疑問を抱いているのは、なんか違くない?ってなってしまった。あの役の設定ならって話ですけど。そこの気持ちに乖離があるならマジで解散した方がいいなとは思いました。(我ながら辛辣だな)丈一郎くんも売れたいと思っているとは思うんだけど、その気持ちをもっと出すようなセリフがほしかった。丈一郎くんは相方と仲良く楽しくお笑いやりたいだけなのかなって思ってしまったんですよね。

もちろんファンからしたら芸人自身も楽しみながら面白いことを追及してほしい、っていう気持ちはあるんだけど、少なくとも私は自分の好きな芸人には“芸人の仕事だけでごはんが食べられるようになってほしい”という気持ちが結構強いんです。だから、売れなくても楽しくできればいいやっていう気持ちの芸人はやっぱり好きにはなっても応援するところまではいかないんですよね~。相当ネタが好きで、もうこれ観るためならネタ以外の部分何も気にしない!ってくらいなら別なんだけど…。

“自分の好きなことが出来るから芸人をやっている”というスタンスの芸人もいるし、それもまた一つの在り方だと思うんですが、それを映画にするならまた全然違う話になってくるのかな、と思うので、そうじゃないんじゃないかあ⁈と。リットン調査団(世界史に出てくる方ではないです)くらい長い芸歴を持って初めてその言葉が胸を打つのでね…。5年目に言われても、じゃあ趣味でやれば?って思ってしまうというか…。アマチュアでもM-1とか出られるし。志ん茶みたいに。

だから、もし私なら、ですけど、"二人とも売れたいっていう気持ちが強くなりすぎて自分たちがやりたいお笑いを見失ったり、売れないことを相方のせいにしたりして衝突するけど、お笑い芸人を目指したきっかけを思い出して、お笑いを楽しむ気持ちを取り戻していく"っていう話の方が私はしっくり来たかなあと思いました。

 

あと、大きく気になったのが、"西畑くんの芸人としての天才性" と "ゾンビネタの伏線" の2つです。

西畑くんが天才、というのは、先輩からの言葉とかマネージャーからの言葉で理解はしたんですが、感覚として認識できるところがあんまりなかったかなあと。

難しいと思うんですよ!ネタやってる場面で西畑くんが天才だっていうのを表すのって。キラーワードとか思い浮かぶなら自分で芸人やってるっちゅうねん、という脚本の方の声が聞こえる…。でも西畑くんがネタ中にしゃべる割合が圧倒的に多かったり、めちゃめちゃキャラ強めだったりでもうちょっとそう思わせる工夫は出来たんじゃないかなあと思うんだよな…。あとはエンドレスの二人でネタ書くシーン作って、そこでいっつもめちゃめちゃアイディア出す西畑くんを映すとか…。もっと西畑くんが天才って感じられる場面があるともっともっと丈一郎くんに感情移入できたかなって思います。

あと、ゾンビネタの伏線。丈一郎くんと小島健くんの二人の口から面白いネタとして映画の前半・中盤に出てきています。このネタを最後の旅館のシーンでやるんですけど、ネタ短いんですよ。いやいやあ、小島くんなんでこのネタみて芸人になろうと思ったの⁈ってなっちゃうんだよなあ…。小島くんが正門くんにそのゾンビネタを説明してるシーンで言ってることそのままなんですよ、実際のネタが。“人間がゾンビを襲うネタなんだ”っていう…。本当にそのままゾンビに人間がかじりついてゾンビが人間になっちゃうっていうだけなんだよな…。

ネタをそんなに考えられないのも、出来ないのもしょうがないと思うんですけど…。こんだけ引っ張っといて、期待値爆上げしといてそれかー!ってなっちゃいました(笑)しょうがないのはわかってるんだけどなあ…。ゾンビのネタが割とちゃんとしてるだけでもっとラスト気持ちが昂れたと思います。難しいのはわかってるんですが…。

 

ちょっと熱くなりすぎました、すみません。

この映画面白かったからこそ、いろいろ出てきてしまうだけなんです本当に…。旅館のダブルブッキングドタバタ場面とかもっと短くてよかったと思うというか…そこ削ってもっと同期の関係性とか手厚くやってくれよ…って思ったくらいは結構好きなんです。もっともっとエンドレスとピンクらくだを観たかった。同期のつながりとか本当ね、素晴らしいので…。深堀するとこ違ってませんか?っていうジャニーズ作品でよく私が思う感想をまた抱いた感じでした(笑)

 

ここからはスポット的にただただ感想を並べていきたいと思うのですが、個人的に観てて楽しかったのは、ちょくちょく本物の芸人出てくるところですかね。

代走みつくに出てきた時は笑ってしまった(最初の新人コンテストの司会の人)。あと、よゐこ濱口となすなかにしがトリオでネタやってるのすごい良かったなあ!あれは得した気分になりました。そしてここで、この映画松竹制作だったわー!ということに気づく(遅い)。そこからの霊媒森脇健児ね!松竹総動員かよ(笑)エンドロールに他にも芸人の名前が流れてきてたけど、さすがにわからなかったな…。でも、一番最初の養成所のシーンでエンドレスの直後にネタした漫才コンビ観て、間とかテンポ感がプロの芸人感出ちゃってて、この順番でいれなきゃいいのにって思いました(笑)どうしても比べちゃうから…。(まあその人たちが芸人かはわからないけど)

 

あ!!これだけは言わせてほしいんですが、旅館のテラスにいる西畑くんに、小島くんと正門くんが自分たちの気持ちを伝えるシーンがあったと思うんですが、そこの正門くんの"ほら、言うてみ?"っていうセリフ。私の中の宮川大輔が「あかーん!」って言ってた。あれはやばい。これが西のリアコ代表こと正門良規かと思いました。あれはすごかった。私も正門くんに"ほら、言うてみ?"って言われたい。何でも言う。拷問より効果ある。

 

この映画を観て道枝くんの成長を感じられたっていうのもある。わからんけど、声変わりしてない?(笑)どこかの場面で声低くなってないか⁈って思った(笑)

 

一番最後がショータイムになっているところはもちろんついていけなかったです!(笑)しかもなんで曲のテーマがおみくじ???(笑)

ジャニーズムズカシイヨ…。

 

ああ…ピンクらくだについて全然書けなかったな…書きたかったけど、6000字を超えてしまったので…ちょっと諦めますね…。あ、でも康二くんの役どころ良すぎで最高だなと思いました。あの5人の中で一番モテる絶対。トーク中にあんまり喋れなかった後輩にいい感じで話振ってくれるんだろうなああいう人は…。

 

 

いろいろ書いてきましたが、引きませんでした?大丈夫ですか?

私のことは嫌いでも、お笑いオタクのことは嫌いにならないでください!という気持ちでいっぱいです。

 

 

とっても素敵な作品に出会えたことは間違いないです!皆々様に感謝です!

関ジュたちに幸あれ!