わたしは賞レースの時にこう思ってるよ~っていう話

 

こんにちは。

 

もうそろそろお笑いアカになってきた気もするので、簡単ではありますが、これからの時期に向けてブログ書いちゃおうと思い筆を執るに至りました。(ブログで筆を執るって言うんだろうか?保存のアイコンがいまだフロッピーディスクだしいいか)

 

賞レースってワクワクドキドキするし、ネタ番組と違った緊張感があるからこそパフォーマンスが最大限に引き上げられている感じもあって本当に観てて楽しいですよね。

でも、応援している芸人がいるとどうしても負の感情が湧き上がる時もあるじゃないですか。やっぱり好きな芸人には勝ってほしいし。

これからお笑いの賞レース決勝があったりするタイミングなのでいろいろ書いてみました。暇なお笑い好きな方はもしよかったら読んでみてください。

 

 

①お笑いなのでそもそも楽しんだもん勝ちである

 

まずこの精神を忘れちゃだめだよな~と思う。

お笑いファンってだけなら、自分が面白いと思える範囲を広げられている方がいいよね、と思っているタイプです。芸人っていわゆる単推しって結構難しい気がしています。一組の芸人だけで行う単独ライブってなかなかなくて、基本何組も出る寄席形式のライブが多いと思うので。テレビでも一組の芸人が1時間ネタやることなんてないじゃないですか。いろんな芸人さんが、芸歴や経歴によってネタ時間にばらつきはあるものの、代わる代わるネタをしていると思います。それなら全員のこと面白い〜って思えた方が最高ですよねという。

なので、自分が審査しようとか自分が推してるコンビ以外はつまんないって思いながら観るのはもったいないなーと。新しく好きな芸人見つけられるかも!マインドの方が番組中ずっと楽しめると思いますし単純に得では?と個人的には思います。あと、お笑い論評出来る人よりなんかわからんけどみんなめっちゃ面白かったね!って人の方が世界を平和にしそうじゃないですか。平和に生きてこ。(筆者はネタの面白いところとかについてネチネチ考えるタイプなので完全に自分のこと棚に上げてます)

どうしても勝負事なので、自分が好きなコンビに肩入れしすぎて観てしまうことも多いし私もそういう傾向にあるので何ともなんですが…。

テレビでやる賞レースなんて面白い芸人しか出ないに決まってるんですから。お祭りの一つとして楽しんだ方がいいよねって思ってます。

 

 

②賞レースはあくまで”テレビ番組”

 

これもまた難しいところですし、ここからは多分な憶測を含みます。

最終決戦をテレビで放映するタイプの賞レースは、れっきとした大会でありながら紛れもなくテレビ番組です。コンテストとしての重厚感や品質感があり、整然としていることが今のお笑い賞レースに求められているからこそ賞レース番組全体がそっちの方向に行っていると思いますが、それで視聴率が伸びなかったら結局賞金1000万円をかけたお笑いバトルだとしても全然違うものになっていると思います。

そもそもコンセプトが大きく変わることだってあります。元々キングオブコントでは「大会に出場している芸人が決勝進出者の芸人を審査する」というのも大会のコンセプトのうちの一つでした。それが今は審査員をしっかり立てていることを考えても、視聴率の取れるお笑い賞レース番組にどうやったらなれるのかという課題に立ち向かうことを、当初まっちゃんが掲げたコンセプトを継続するより重視したということだと思います。

あと、テレビ番組なので、出演者ってとっても大事ですよね。お笑い賞レースにおいて一番重要な出演者は誰かって聞かれたら、間違いなくネタをする決勝進出者の芸人です。

決勝進出者が誰なのか、お笑い好きはそれに一喜一憂します。その大事な出演者を選ぶための予選を、たとえばM-1は約4か月かけて実施するのです。

この決勝進出者は、もちろんその年一番面白かった芸人になるはずです。

ここからいろんな憶測や私の考えも含めての話が今まで以上に多いですけど、そもそもその年面白い芸人を10組前後に絞ることがかなり難しいはず。いるだろ、もっと、って話。そうなるとやはり「枠」や「その大会以外での活躍」は審査の中に入ってくるだろうなと思っています。

枠について言えば、例えば、極端な話"みんな兄弟や双子芸人""みんな関西出身の芸人"のような芸人の性質に偏りがあったら番組として見づらかったり、不公平感があったりするし、"みんなその大会の決勝進出経験あり"といったようなことがあれば「ニュースター」を発掘するというワクワク感を作りづらかったり、だからと言って"みんな初出場"だと大会優勝にかけてきた思いの強さをストーリーとして見せづらかったりするし…。

誰を出したら面白くなるだろう?というのは当たり前ですけど考えられている部分は大きいんじゃないのかなと思います。当落上にある芸人を判断する大きな基準の一つなのかなと。なので、面白いのに落ちたっていうコンビはよく聞きますが、それは「その年のその大会のコンセプトに合ってなかった」「他のめちゃおもろ芸人と性質や境遇が似ていた」ということも多くあると思うので、「このコンビ、落ちたってことは予選で面白くなかったのか…」と落ち込まないでほしいなって思います。

その大会以外での活躍、についてですが、これは賞レースは1年の集大成って言われたりすることから推測してます。テレビでだけお笑いを観る人からするとポっと出てきたニューフェイスでも「大会始まる半年前くらいからぐいぐい来てたよね」ってライブシーンで言われるような芸人が決勝に行ってるのは間違いないです。「今年こいつ面白いらしい」という噂が出てる芸人や「今注目の若手芸人」として取り上げられる芸人は、期待されやすい。期待されるってプレッシャーになることもあると思いますが観客がちゃんと見てくれる一つのきっかけになってくれるし、どういうネタをするのか雰囲気だけでも知っている人が多いとすんなりネタを聞いてくれる人が多くなりますし、もっと言えばファンが多ければ観客が味方になってウケが付いてきやすくもなります。予選はライブですから、戦いやすい土壌を作る必要があるんですよね。アマプラとかでM-1の過去の敗者復活を見られたりしますが、それ観てても今決勝常連のこの人もこの年は準決勝止まりだったんだな~とよく思うので、「実力があって面白いというのをしっかり観客に認識させつつさらにそこから抜きん出る爆発力のあるネタがある」芸人が決勝に行くことは多くあるだろうなと思います。

 

小話タイムです。

テレビで観てて、「全然ウケてないのになんでこんなに評価高いの?」と思うことないですか?なかったとしても読んでください。

ライブを配信で観ることが出来るようになり、自分が会場で観たライブをまた配信でも観るという機会が出てきましたが、笑い声の聞こえ方とかその時の熱量とか、自分で会場で感じたものと違う〜!となることは多々あります。

笑い声の量とかタイミングが自分が思ってたところとズレてたり、会場にいた時は観客の雰囲気が温かい印象でも配信で観ると重たく見えたり、不思議だな〜と思います。

なのでテレビの画面を通して観るのと会場で観るのは相当違うと思います。テレビの方が音響もいいはずですし、音量調整もかなりされてると思うので、感じ方が異なってしまうのは当然のことだと思います。だからこそ、自分の感じ方とズレてるなって思っても、まあ会場ではウケてたのかも、と思う方がいい気はしてます。

 

 

③審査基準がそもそも曖昧

 

1000万円級の賞金がある賞レースでも、審査基準は基本的にはすべて審査員に委ねられている場合が多いです。

例えば、審査員が審査し点数をつけるものとしてフィギュアスケートなどがあると思いますが、“技術点”と”芸術点”のような項目分け、特に技術点については明確な取り入れるべき技と技のランクごとの点数の割り振りがあったりしますが、お笑いのコンテストにおいてそういうものってないんですよね。言ったら審査員の評価がそのまま点数になる、評価になるということで…。これって審査員超怖いですよね。オファーを受けられている審査員の方々は本当にすごいと思う。時にはネタの題材として取り上げるのに適したものか?といった倫理観を問うような部分までひっくるめて審査をしてるんですよね。

審査員が変われば大会の評価基準が変わる。狂ってるっちゃあ狂ってるなって思います。もちろん前述したルールが整備されたスポーツでも、この審査員じゃ、判定員じゃなかったら結果が違っていただろうにということは往々にしてあるのでしょうが、お笑いってそれの比じゃないレベルで根底から審査員の基準に全体重かけている気がします。「もう最後は好みです」という審査員評をよく聞きますが、無責任なわけではなくて、明確なルールなんてない中で「面白い人を選ぶ」ということは「自分が面白いと思う人を選ぶ」ことそれ以上でもそれ以下でもないと思いますし、しょうがないよなあと感じています。だからこそ、番組側が審査員を選ぶ部分がかなり大事だし、もしなんでこの結果になってしまったの?ということがあれば原因は審査員ではなくて審査員を選んだ人だと思っています。つまりはテレビ、お前だよ。(私は一時期ある大会の審査員選定についてぶちぎれていたことがありました)

私の好きな芸人が優勝した大会、直前に審査員が変わりました(審査員の体調不良)。正直その変更が優勝につながった一つの要因かなあと思ったりもしました。運も実力のうちですし、まあそりゃ誰が審査員をやっても評価された方がいいですし、好きな芸人が優勝したことがうれしいことに変わりはないんですけどね。審査員が誰だったか、それによって一組の芸人の人生が大なり小なり変わることは間違いないし、それを視聴者側はわかっているからこそ、審査員の発言やつけた点数で大きな大会の後はTwitterがだいたい炎上するんですよね。

なので、審査員に100委ねていることによる不安定さはある程度頭に入れたうえで賞レース観ないとなあと思います。

 

 

 

当たり前すぎることも含めて書いちゃったので、知ってるわ!よくわからんアフィリエイトサイトか⁈と思われてたらすみません。

もう意味わからんくらい大好きな芸人がいて、その人に絶対に賞レース勝ってほしくて苦しいって人は上に書いたことは何一つ刺さらないと思ってますが、もし疲れたらこういうこと考えてる人もいるな〜って思ってください笑

 

賞レース楽しみだ〜!!!